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【禁聞】欧米銀行や富裕層脱中国の嵐 中国経済大地震の前触れか

2013年10月16日

【新唐人2013年10月16日付ニュース】近年、中国の汚職官僚が不法に持ち出した資本は香港だけでなく、欧米の不動産価格も引き上げました。一方、中国資本だけでなく、外国資本や銀行も相次ぎ中国から撤退しています。先日、日本のメディアが文章を発表し、中国の国内資本および欧米有力銀行が、“地震を予知した動物さながら”脱中国の動きを強めていると指摘しています。

 

イギリスBBCが産經新聞の報道を引用し、中国経済の先行きに対する強い懸念から、多くの汚職官僚などが海外へ資産を移転。アメリカやカナダでは中国投資家や富裕層による住宅開発や豪邸購入が大盛況であると報道。

 

中国共産党中央紀律委員会が関連機関に発した通達によると、中国から海外に流出したブラックマネーは、2010年の4120億ドルから、2011年には6000億ドルに達し、2012年には1兆ドル、今年は1兆5千億ドルに達すると推測されています。加速化しつつある中国のブラックマネーの流出規模は、GDPの20%を占めています。

 

去年の“中国国際移民報告”によると、中国の個人資産が1000万元を超える富裕層のうち、6割近くがすでに海外に移住または移民を考えているそうです。2012年版”胡潤報告“によると、85%の人が子供に海外の教育を受けさせる予定だそうです。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「中国人が中国から逃げ出し、共産党国家から逃げ出すのはもう珍しい事ではなくなりました。過去の60年間ずっとありました。この2〜30年は更に多く、金持ちや高学歴者、智慧のある人、能力のある人、コネがある人は皆争って中国を離れて行っています。中国社会は政治にしろ、経済にしろ、環境にしろ、人間の居住には適していません」

 

アメリカメディアの報道によると、中国人投資家や富裕層に人気の投資先は、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコから、ヒューストン、ボストンなどへと拡大しつつあります。また、カナダのバンクーバーでは今年上半期、販売価格200万から400万カナダドル(約1億9千万~3億8千万円)の豪邸が349軒売れ、主な買い手は中国の富裕層だそうです。これらの富裕層によって、バンクーバーの豪邸販売量は前年比77%増加しました。

 

アメリカサウスカロライナ大学の謝田教授は、豪邸を購入するこれらの富裕層は中国共産党の汚職官僚ではないかと疑います。

 

今年、中国投資の第一人者でアジア一の富豪・李嘉誠氏が、中国と香港に300店を有する大型スーパーや、上海、広州にあるオフィスビルを相次ぎ売却し、およそ500億香港ドルの現金に換えました。

 

台湾大学経済学部 張清渓教授

「1年ほど前から経済学者がバブル経済の破綻を警告し、彼に廉価でもいいから、早く手放すよう提案しました。この金融問題は深刻です。政府が支えているので、一定期間は持つでしょうが、突発事件が発生した場合、これらの問題が爆発するかもしれません」

 

中国問題専門家 趙遠明さん

「政治闘争が経済の発展に深刻な影響を与えています。投資家にしろ、銀行家にしろ、汚職官僚にしろ、この政権に希望を持っていません。早かれ遅かれ、この政権は崩壊し、国家が分裂または動乱が起きるかもしれない。ならば先に準備して、逃げ出した方が遅いよりいいわけです」

 

中国問題専門家の趙遠明さんは、現下の中国は様々な問題が山積し、有毒食品の氾濫、深刻な汚染、信用の欠如なども大手企業や銀行家、富豪が相次ぎ脱出する原因であると指摘します。

 

今年に入って、欧米の銀行も大挙して中国から撤退しています。アメリカの金融グループで世界最大の投資銀行であるゴールドマン・サックスは中国工商銀行の持ち株を売却し、クレディ・スイス銀行やロイヤルバンク・オブ・スコットランド(The Royal Bank of Scotland plc, 略称:RBS)も中国銀行株を売却しました。また、今年9月、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は中国建設銀行の持ち株を全て売却すると発表しました。

 

中国の項懐誠(こうかいせい)元財政相は、バンク・オブ・アメリカの撤退は欧米四大銀行の中国からの全面撤退を意味し、20兆元を超える資金が流出することになり、巨額の債務を抱える地方政府は更なる経営難に陥ると嘆いています。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「西側企業の撤退の原因は、中国の経済商業環境が日に日に悪化しているからです。また西側資本が中共に抱いていた希望のバブルが破裂し始めました」

 

謝田教授は、インフレの加速化とともに、中国国内の人件費や投資コストが上昇し、そのうえ中国の資本が少数の汚職官僚と利益集団に集中し、中間層が少ないため、内需の潜在力が貧弱であると指摘します。一方、欧米のガソリン価格やその他の市場要素を比較してみた結果、投資家たちはアメリカなどの方が、かえって投資コストが安い事に気づいたのです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/11/a982166.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

 

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